店舗とは

店舗とは、一般消費者に対する商行為の現場となる建築物である。小売店や飲食店そのもののほか、金融機関・運送業・その他サービス業の一般消費者に対する受付窓口用建物も店舗と呼ぶ。企業間取引専用の受付窓口は、支店や営業所であっても店舗とは呼ばないことが多い。政府機関・地方公共団体・学校・医療機関・宗教団体その他非営利団体の受付窓口は、店舗とは呼ばない。

言葉の由来

「店舗」(あるいは単に「店」)という言葉は、律令制度の伝来とともに中国から日本へと入ってきた言葉である。しかし、漢字における本来の意味は、都市に存在した邸店(今日で言うところの宿泊施設。倉庫施設を併せ持つ例が多かった)と肆舗(しほ、今日で言う商業施設に該当)をあわせて称した物であった(当時、肆舗が集まる市場の近くに商用の客のための邸店が多く置かれていたために、これらを一括して扱う事が多かった)。 ところが、奈良時代の日本では、民間人が旅行をする事が殆どなく、従って邸店に該当するものが存在しなかった。このため、日本に入ってきた時にその意味を正確に把握できず、店舗=「商売を行う施設」と解釈されて受容され、それが商業施設を表わす日本語として用いられるようになった(ただし、中唐以後には邸店が取引の仲介に入る例もあり、それを斟酌したものであるという見方もある)。 今日、「飯店」と言う同じ言葉であるにも関わらず、日本では(中華料理を出す)「食堂」、中国では「ホテル」(元は「食事を出す邸店」の意味、「酒店」も同様の意味)と違うものを指すのにはこうした背景がある。